シャガ(射干)

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●基本情報

名・由来

学名 Iris Japonica:Irisはギリシャ語で「虹」
英名 fringed iris (花弁にフリンジ=房飾りがついてますね~)
アヤメ科アヤメ属

和名

「射干」
漢名で「射干」(やかん)はヒオウギアヤメ(檜扇)のこと。室町までは日本でも檜扇を指していた。→葉がヒオウギに似ているのでシャガに「射干」の字が当てられたようだ。詳しくはこちら。
中国では「胡蝶花」。 別名「著莪」

歴史

東北(鬼門)か南西(裏鬼門)の方角に配置すると良いとされている(「艮の金神」「坤の金神」…瀬織津姫と関連あるでしょうね)。

開花期・草丈

3月下旬~4月。白花。
30~70cm。葉も花も斜め上方に突き出す。

シャガは単面葉で、葉の両面で光合成できるので日陰に強い。光沢ある剣葉が弧を描く様が美しい。

根の考察

斜面に生えることの多い植物は茎から真下に根が出るのではなく、茎の下にへの字に根茎が出て、その根茎から根が出ている。根茎が茎から上を支えている。
ランナーの先で育った子株は根が貧弱で地面についてないものもあるが、根茎に水分を蓄えらられるので乾燥にも強いのだろう。
で、冬場は伏せ気味だが、春になると葉が立ちあがてくるので面白い。

年性・性質

常緑多年草

植え場所

垣根の下、午前の陽光が当たる場所で繁殖。垣根が分厚くなって木漏れ日が無くなると、陰の部分のシャガは消える。

用土・植え方

根茎が隠れる程度に植える。鉢植えの土を入れ替える時に、シャガの上からばらまいて増し土にし、納豆菌を撒いている。

水やり 地植え不要。日照り続き以外は雨任せ。
肥料

不要。窒素過多になると葉が柔らかくペラペラになってさび斑病が蔓延する。

剪定 さび斑病の葉を剪定除去。花柄も残るのでカット。
病害虫

黄色い縁取りで赤褐色の斑点がでるさび斑病が発生する。
9~18℃で発生。24℃以上では増殖しない。春秋に発生する。
木酢液300倍で予防。蔓延したら重曹1000倍液を散布。

増やし方

ランナーの先に子株を作って面的に広がっていく。
種ができないので株分け。時期は随時。

薬用

根茎には扁桃腺炎などを抑える作用があり薬草→生薬名「シロバナシャカン(白花斜干)」

花言葉

「友人が多い」―根茎を伸ばしてどんどん広がる。人媒花で多くの人を魅了している。
「反抗」―剣先のような鋭い葉の形。日陰でも花を咲かせる。品種改良もされず園芸種も出ない。

●シャガの記事

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