レッドロビン:天敵「ごま色斑点病」はこんな病氣

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「ごま色斑点病」とは、こういう病気

ごま色斑点病とは、こういう病気です↓

レッドロビン ごま色斑点病1
レッドロビン ごま色斑点病3
レッドロビン ごま色斑点病2
レッドロビン ごま色斑点病4

これは近隣のレッドロビンの状況(2021年)で、かような状態を毎年繰り返し、落ち葉が大量に出るため清掃作業員の方が困っておられました。そしてついに、2024年にはアルミフェンスに変えられました。

当時の我が家のレッドロビンも同じ状況で、一部の箇所は8割以上の葉を撤去して垣根の態を成さないところまで行きました。

けれど2025年現在、片やフェンスに変えられ、片や病知らずの花満開の元気印になっています。どうして真逆の結果になったのでしょうか?
私の体験が、垣根や庭木の健康強化に役立てば幸いです。

当時(2021)の清掃員の方の話し

2018年の塩台風の後から斑点病がひどくなった。
最初はある個所の一面が上から下まで病葉だらけとなった。
そういう箇所が年々増えていき、今では全面(車道に沿って40m)が壊滅状態。
木も病葉を落とすので、落ち葉が年々増えて労力増。ここの掃除だけで時間を取られてしまって困っている。

この方が観察されていたように、木は光合成しない病葉を落としては次の新葉を用意しますが、その新葉も写真のごとく次々にやられてまた次々に葉を落とし…これを繰り返している間に樹勢が落ちて、やがて枯死してしまうわけです。
まぁ枯死する前にスカスカ状態が続いて垣根の役割を果たさなくなりますから、違う木に植え替える家も多いのだとか。

う~ん…その木との対話が楽しいからその木を植えているのであって、手をかけた分植物は応えてくれて、素晴らしい環境の中で過ごせるようになるんだけどなぁ・・・

と思うようになったのも、ごま色斑点病と闘ったあと(^^;)。

それまでは、私も放置でした。
以下に経過を記します。

2018年:塩台風

2018年の塩台風は、巻き上げた海水を大量に振らせた台風で、あちこちで電線がバチバチッとショートして停電が起きていました。我が家のレッドロビンも、海からの風が吹きつけてくる面の葉が枯れ果て、「たった一夜で!」と衝撃を受けました。

レッドロビン 塩台風で枯れる

写真の右側が枯れた部分。その部分も内側は緑葉のままなのに、外側が写真のように茶褐色に枯れたわけで、びっくりでした。
が、その後一斉に芽吹いて時ならぬ新紅一面となり、植物の生命力の凄さを感じました。その後、防衛するかのようにこの面の枝が張り出して、この一面だけ他よりも一回り厚みが増し、木って凄いなぁと感じました。この生命力のたくましさを見て、実は、土壌が木が弱めていくことには気づかなかったのです。

2019年:風台風

レッドロビン 2019風台風による倒伏

2019年の風台風は、普通は倒れない木をあちこちで倒してニュースになっていましたね。我が家でも、台風の翌朝、リビングの雨戸をあけた瞬間に、あり得ないものが目前に飛び込んできて驚きました。
雨戸の1.5mくらい横に垣根が立っているのですが、その枝葉が目の前にあったからです。2~30度は倒れていたでしょう。

斜めった木はウインチを用いて車で引っ張って立て直し、その後植木屋さんに依頼して2/3くらいに切り詰め、葉も落として木の負担を軽くしました。その後順調に葉が茂りましたので、やはり木が弱っているとは思いませんでした。

2020年:多雨→斑点病爆延

4月―いつもの新紅を楽しんだ後、「あれ?落葉が異様に多いぞ…」と気づきます。それまでも斑点のある葉は見ていたのですが、まぁ自然界にはつきもんだ―くらいにとらえて、「病気」という認識はありませんでした。
改めて葉をよく見ると、斑点の葉が多い! 慌てて調べて、初めてそれが「ごま色斑点病」なるものだと知ったのが5月(ーー;)。

  • カビ菌によって次々に感染していく病気
  • 病葉をカットしない限り蔓延していく
  • カットせずとも木が光合成できない病葉を落とし、また新葉を生やすが、その新葉もやられて…を繰り返すうちに樹勢が落ちて枯死することもある厄介な病気

なんだと知り、驚愕(+o+)。

けれど対策は、病葉カットと薬剤散布くらいしか書いてない。後は、落ち葉も感染源になるということなので、落ち葉は撤去しました。
また、毎日病葉取り。毎日毎日3~5時間かけて病葉摘みをやっているうちに、酷い箇所はスカスカになっていました。上記写真のように分厚い垣根にもかかわらずこの写真のように透かされています(もっとひどい箇所もありました)。

さて、ネットに書いてあった対策は徹底的にやったわけですが…、結果→年末にはかなりひどい状況になり、2021年1月から本腰を入れることになります。

2021年:マジ対策

レッドロビン ごま色斑点病で葉が無くなった枝2020

2021年の1月中旬~2か月間は再び毎日のように病葉取りの日々でした。相手は生き物なので待ったなしです。日々病葉をこまめにとっているうちにほぼ枝だけになる個所も出て来てしまいました。写真は、まだ葉が残っている部分を切り取っていますが、ほぼ丸裸になる幹もあったのです。

取ってみて、眺めて分かったことがあります。それは、病の酷い木と被害が軽微な木に分かれたこと。病が酷いのは、
2018年の潮台風で枯れかけた木と、
2019年の風台風で倒れた木。
弱っている木にカビ菌が繁殖し、そこから全体に蔓延したんだと実感しました。

まぁ、ここまで目に見えてわからないと気づかない私も私ですが…ここからワンパンマンモード→「マジ調べ」に入ります。

<続く>

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