【レッドロビン治療】3月:病葉取り+バチルス菌で防衛

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●納豆菌

病葉を撤去し薬剤殺菌しても、近隣のレッドロビンから菌はどんどん飛んでくる。それらの菌から防衛できるものはないかと探し当てたのが最強の菌「納豆菌」でした。

上記動画を見ると、納豆菌の繁殖力の圧倒的強さがわかります。
そして乳酸菌を助けていることも。頼もしいね!
納豆菌は、バチルス菌(枯草菌)の一種。そのバチルス菌培養した液が「EM・3S」です。

・バチルス菌は増殖力が極めて強いので他の菌の生活の場を奪う
・バチルス菌が分泌する物質が有害菌を抑制する
・バチルス菌が作り出すカロチノイド、アミノ酸などが、植物の生育を旺盛にしたり、甘みや色づきを良くしたりする

有害菌退治だけでなく、植物の成長までさせてくれる―なんともありがたい「親」のような菌だね~。
ただ、既に悪玉菌が蔓延しているときは効果が薄いので、殺菌剤を使って悪玉菌を一掃したのちに、バチルス菌液を散布というのがいいらしい。
我が家の垣根は、酷い病葉はほぼ取り終わっているし、薬剤散布はもう5回行っているので準備完了と言っていいだろう。折しも新葉が剣山のように立ち上がり始めた(写真は3/4)。そこで、3月はバチルス菌散布月間にすることにした。

レッドロビン新葉、剣山となる3月初旬1
レッドロビン新葉、剣山となる3月初旬2

3/14 病葉取り+【EM・3S散布1回目】

レッドロビン 新葉1 20210314

新葉もぐんぐん育っており、3月中旬になると一晩でもぐんと伸びる感じだ。写真は、3/14のこの日に撮った写真。スカスカになるほどのダメージを受けたにもかかわらず、新葉の勢いは素晴らしい。これらの新葉を護るため、EM・3Sの第1回目を散布した。カビ菌が飛んでくる前に、バチルス菌の伸縮自在の防護服を着せるイメージだ。


3/15 「剣山」から「全山燃ゆる」へ

レッドロビン新葉3月中旬1
レッドロビン新葉3月中旬3

3/17 病葉取り+【EM・3S散布2回目】

レッドロビン新葉20210318

EM・3Sは、『散布回数は多いほど効果的(毎日散布しても大丈夫)』とのことなので、2回目を散布。この間も毎朝6時半から2時間ほど病葉取りをしているが、それでも毎日真っ赤に染まった葉を発見する(←これは自然に落葉する不要葉でした)。
相当な勢力を誇っていた斑点病菌の牙城に攻め入るわけだから、陥落させるのもたやすくはないだろうが、バチルス菌の援軍をどんどん送ることにしよう。(写真は3/18)

3/20 病葉取り+【EM・3S散布3回目】

朝6時半から脚立を持ち出して垣根のてっぺんの病葉取り(庭の内側から)。普段手が届かないところなので、あるはあるは…で、4時間があっという間に過ぎた。
ブランチを取って、落ち葉拾い。
それから、EM3Sを散布した(3回目)。中2日だが、有効期限が製造から半年なので、使うなら今しかないでしょ。頑張れバチルス菌!

3/22 病葉取り

昨日は春の嵐。雨に風に暖かい気温―細菌繁殖の絶好機だ。
というわけで、朝から病葉取り。6時から始めて午前中一杯かかった。
今日は庭の外側から天辺近くの病葉を取っていった。
酷く病変している葉があちこちにあり、例によってその周囲5,6枚が斑点だらけだ。これだけ斑点だらけに囲まれながらも今まで持ってきたわけだから、薬剤の効果はあったのだろう。

3/23 病葉取り+【EM・3S散布4回目】

晴。脚立に登って外側から病葉取り。あっと言う間に4時間。物陰になって隠れていたところを重点的に取った。何しろ総延長12mほどあって、幅も130センチくらいはあるだろうから、何日にも分けて取ることになる。その後、EM・3Sの4回目の散布。

3/24 病葉取り

朝2時間病葉取り。残した古葉の周囲がダメになっていることがわかる。新葉が出そろうこの時期、古葉には十分に栄養が渡らず、皺皺の老人のように衰えていくようだ。こうして新葉が固まる頃に、古葉は一斉に落ちるのだろう。

その古葉の裏を見ると、老人性斑点のようにそばかすのような斑点が出来ていたりする。この時期になると、残っている緑葉が感染源になっているので残している意味がなくなってくる。木が落とすより先に感染が広がっていくので、どんどん刈っていかなければならないが、これが大変。連日の長時間作業で、さすがに全身疲労が半端ない。

3/25 病葉取り

庭に出ることが好きなのに、体が抵抗しているのがわかる。連日の疲労に加えて、「終わりがない」というのがストレスなのだ。というのも、必ず病変があるからだ。そして、放置しているとどんどん広がっていく。だから見つけたら取らざるを得ない・・・息が上がる感じだ。さすがにくたびれて、午後は寝ていた。

3/26 病葉取り+【EM・3S散布5回目】

晴。例によって病葉取りの後、EM・3Sの5回目の散布。
散布後は、紅葉が深くなっていつもながら美しい。

●病葉取り 毎朝2時間

大雨の日以外は毎日葉摘みをしている。3月に入ると朝2時間以上、垣根観察と葉摘みをしていることもままあった。
そして、必ず茶変~赤変している葉を見つける。入念に見ているのだが、暖かくなってくると細菌の勢いがすごい。雨と気温で、一夜で凶悪な赤に染まる葉もちらほら

この赤化は不要葉が枯れていく普通のプロセス。病斑のある葉も多かったので、全てを菌のせいにして見ていました

近隣も惨憺たる有様。褐斑ができて2週間後には胞子を飛ばすらしい。雨の雫とともに下の葉に落ちていくので、天辺の葉が侵されていれば、その下は縦に全滅となる。その様相の通り、細菌にやられ放題のかなり重症で、手当されない木がかわいそう(人のことは言えなかったが)。

散歩する時にいつも思うことだが、庭がある家は手入れを大事にしてほしいなぁと思う。草木が元気だと見ているだけで活力をもらえるが、元気のない草木を見ていると、地域全体が沈んでしまう気持ちになる。

●病葉取りで気付いたこと

ほぼ全葉に感染していた頃は、光合成用に病斑が小さな葉は残していた。けれど、小さくともそこは立派な細菌排出源だ。新葉が出そろってきた3月は、新葉にうつさない事が第一優先なので、残していた葉についても、斑点部分を切り取るかカットしていった。

そこで気づいたのは、ボルドーなどの白濁が葉に残っていて、もうその病変に害はなさそうと判断していたものも、確実に近場の葉に飛び火しているということ。病変している葉があれば、その葉の近くに必ず酷い原因葉が隠れている。手前の葉を取ると、その後ろに酷い葉が隠れていたりする。強く病変している葉の周囲の葉を5,6枚とることもある。
ボルドーやトップジン、ベンレートなどによって抑えられているのは確かなようだが、絶滅はできない。小さくて縮れた葉など見落としがちになるが、そこに黒い穢れがあるなら立派な細菌排出源だ。

もう一つ気付いたのは、細い枝につく葉はやはり弱い傾向があるということ。
縮れたり、虫食いだったり、張りが無かったりする葉はいずれ病葉となるし、そういう葉がついている枝は細かったりする。枝もあちこちから複雑に絡んでいるので、剪定も必要だとわかった。剪定は、来年以降の課題だ。

ともあれ、今は菌VS菌の闘いのフェーズに入った。まぁ、相当な勢力を誇っていた斑点病菌の牙城に攻め入るわけだから、陥落させるのもたやすくはないだろうが、バチルス菌の援軍をどんどん送ることにしよう。

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