「秋津虫」来たり、ここは「秋津洲」

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●循環する“赤”

最初に登場するトンボは、2017年10月に飛来したアキアカネ。

葉先に止まるアキアカネ(雄)201710

雨滴のついた翅が実に美しい。(油脂成分があるので水をはじき水玉になっています)

葉先に止まるアキアカネ(雄)201710-翅拡大

頭の後ろの模様も面白いですね。
半衿の模様うれしき赤蜻蛉」(徳岡蓼花)

ヤゴ時代は田の虫を食べ、孵化すると高山に登って避暑し、秋になって涼しくなると山の上から群れ成して田んぼに降りてきて、稲穂につく害虫を食べる。

赤トンボは、「実りの秋」の豊穣をもたらす田の守護神として「秋津虫」(秋の虫)と呼ばれた。
また、祖霊が飛来したともみなされ、大事にされた。

アイヌが神と見なした鮭を思い出す。
鮭は川上で生まれ、大洋に出て暮らし、産卵期に再た川上に戻ってきてそこで息絶える。山の滋養が海に流れ出ることで豊かな海が形成されるが、今度は海の滋養を山に返す役割を果たしているのが鮭だ。

かように自然界は、各生命が役割を持ち、大循環して生態系を維持している。山と海を循環する鮭同様、トンボも山と田を循環して田を維持している。守り神と言われるに相応しい。

鮭も赤トンボも“赤”だ。
赤い血がガイアを循環しているようで、これまたおもろいね~。

●「秋津洲」に「秋津虫」

「秋津虫」―言霊的には、
アは、本源。
キは、本源のエネルギーがまっすぐ具現化すること。
ツは、そのエネルギーを一つにまとめて活き活きと動くこと。

「キ」という字は、字形そのものがトンボの象形のよう。そのキの字のトンボは、止まり木から獲物を見つけるとほんと一直線に真っ直ぐに飛ぶのを見てビックリしたことがある。

直進だけでなく、空中静止も含めて自在に活き活きと動いており、まさに「アキツ」と言うに相応しい形と行動をしているね。

本州も秋津洲(アキツシマ)と呼ばれたが、
関東・中部地方がトンボの胸、
そこから出ている房総、伊豆及び三浦半島はトンボの足、
北陸・東北地方が尻尾、
で、両側が湾でへこんだ首があって
近畿地方が頑丈な顎、
中国地方が頭でっかちの目玉、
と見なすと、本州はトンボによく似てる。

列島は龍体と呼ばれているが、トンボの英名はdragonfly-そう、ドラゴン(竜)だ。トンボは龍の化身と見なされている。北海道を頭に見立てた龍体日本の本州はトンボ―面白いね~。

●アキアカネの雄と雌

アキアカネは雌雄で違う。
雌は黄褐色。
雄は成熟すると鮮やかな赤色に変化する。
交尾でつながっていると、赤いのがオスで黄色いのがメスだ。

こちらは雌だね。

枝先に止まるアキアカネ(雌)201710-翅上げ

いつも一人で赤とんぼ」(種田山頭火)

アキアカネの特徴は止まり方。
他のトンボは翅が水平のままだが、アキアカネは翅を体の下に徐々に下げて休む。

枝先に止まるアキアカネ(雌)201710-翅おろし始め
枝先に止まるアキアカネ(雌)201710-翅おろし

確かに!

●翅がカッコいい

にしても、翅が美しいしカッコいい。

枝に止まるアキアカネ(雌)201710-翅水平
枝に止まるアキアカネ(雌)201710-灰色バック

空で透けると、残るは確かに龍体だね~。

枝先に止まるアキアカネ(雌)201710-青空バック2
枝先に止まるアキアカネ(雌)201710-青空バック

【動画】「トンボの羽の動きが見たい」(フヨダス)

その飛び方(スローモーション)がありました。


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