2本あって2本ない!キタテハ(黄立羽)

目次

●枯れ葉に擬態して越冬する「立て羽蝶」

キタテハ(黄立羽)は「立て羽蝶」の一種。
羽を立てて止まることから「立て羽蝶」と名付けられたそうだ。

タテハチョウは羽を立てている時(羽裏)は地味だが、羽を開く(羽表)と美しい。

キタテハ20201001-2

地味な葉裏は落ち葉を思わせるが、それもそのはず、成虫のまま冬越しする種も多いようだ。(前出のキタキチョウもそうだったね~)

だから枯れ葉に擬態するために羽を立てるのだろう。
けれど、日向ぼっこするために羽を広げるので、羽を開いてじっとしているタテハチョウも多い。

我が家でもキタテハは10~11月に見ることが多い。
キタテハには秋型と夏型があるらしく、その違いはこちらに詳しい。
https://butterfly-garden.blog/butterfly-kitateha/

以下は2020年10月に飛来したキタテハ。赤褐色の枯れ葉のような羽。
コバノランタナは冬まで咲いているからね~。

キタテハ20201001-1

●2本あって、2本ない!

次は2023年10月の写真だが、羽裏は地味だよね~。

キタテハ20231030

で、よく見ると他の蝶にはない2つの“異変”に気づく。
(異変に気づいたら引き返さないと、8番出口から出られないよw)

1つは、頭(顔)に2本の角(突起)がある。
1つは、足が2本ない(4本脚)。

なくてよさげなのが2本あって、
なきゃいけないのが2本ない。

おもしろ!

どうやら、あの2本の角のように見えるのが退化した前脚のようなのだ。
で、生えている毛で味を感じることができるらしく、つまりは、足が退化したのではなく、味を感じる器官へと変化(進化?)したようだ。

タテハの仲間には、ヒョウモンやジャノメ、テングやマダラ、そして日本最大のオオムラサキまで含まれ、えらく種類が多いなぁと思っていたが、いずれも前脚が退化しているという特徴でくくられているようだ。

また、アカボシゴマダラなどはレッドロビンにとりついていたが、樹液や果汁を好み、花に行かない種も多く、それらの非花組は、羽を広げたままであることが多いそうだ。アカボシゴマダラは羽裏が地味なわけでも枯れ葉に擬態しているわけでもなく、立て羽で止まるわけでもない。
これらの種は「タテハチョウ科」から分離した方がわかりやすいと思うけどなー。

目次