蛹化から蛹へ劇的メタモルフォーゼ(ナガサキアゲハ)

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●わずか2時間後の激変(メタモルフォーゼ)

2時間後、どれどれと見に行くと・・・・
おわっ!!
なんだこれ!!!
たった2時間で・・・ありゃー、しまった。見そこなった(--;)

ナガサキアゲハの蛹20170620(のけ反った形)

猫背のように背を丸めていたのが、思いっきりのけ反ってる!
いやぁ、どういう風に変化していったんだろ・・・
ほぼ直角。ずいぶんおなかが出ているね~。

●芸術作品

でも、見る角度によってはスマート。
直立した妊婦さんを模した芸術作品みたいです。

ナガサキアゲハの蛹20170621(直立した妊婦の芸術作品のようなフォルム)

●葉に擬態

蛹になった場所は、葉が生い茂っている直下。

ナガサキアゲハの蛹20170622-1(生い茂る葉の下に)
ナガサキアゲハの蛹20170622-2

上から見ると葉の1枚だよね

ナガサキアゲハの蛹20170622-3(葉に擬態)

●蛹の中は?

背中の菱形模様がくっきりと

ナガサキアゲハの蛹20170622-5(背のひし形模様)

それが日に透かされています。

ナガサキアゲハの蛹20170622-4(日に透かされる背のひし形模様)

ということは、中が液体?

完全変態する蝶は、幼虫時代は長い腸のようなミミズに似て餌特化型ですが、羽化後はまるで別人になります。どうやら幼虫型になる遺伝子(設計図)と、成虫型になる遺伝子(設計図)を持っていて、幼虫時代が終わると一度解体され、成虫型遺伝子により再構成されるという話を読んだ気がしますが、となると一度ドロドロになるのでしょうね。

棺桶(蛹)の中で一度死んで生まれ直すかのような、凄まじい話です。

古代エジプトでは蝶のサナギは幽界の王オシリスの象徴とされており、
古代ギリシアでは蝶は「プシュケ」(霊魂)とよばれ、
キリスト教では復活の象徴となっているそうですが、
そう思えるよなぁと思います。

●蛹になって1週間後

6/27の朝。
蛹になって1週間。
その間も、日が照り、雨が降り、風が吹き、草は伸び、花が咲き・・・時は移ろいゆきます。その中で、移ろいゆく外界には目もくれず、一人孤独に自分の組み替えをやっています。
しかも、体細胞の劇的な組み替え―まるで違う生き物になってしまうすさまじい自己変容を行っているのです。

雨に濡れても微動だにしない直ぐな姿。
あの強い風雨に、あの細い糸で、よくまぁ持ったもの・・・

ナガサキアゲハの蛹20170627(蛹化後1週間微動だにせず)

さらに、時は流れ・・・
蛹になって2週間後―7/5の朝―輝く命の朝を迎えました。


奥井亜紀 「月の繭」

<続く>

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