2018年、ボチボチと庭に取り組み始めて2年目の6月―やはり梅雨時の定番イメージはこれだよね~、と紫陽花を購入。庭の片隅に植えました。(いや~、この当時は空きが至る所にあるね~)
●萬緑の一紺一隅
一番日が当たりにくい一隅が、爽やかな水色で一挙に明るくなりました。

「萬緑の一紺として四葩冴ゆ」(石塚友二)という感じだね~。
●四葩
水色の、とても美しい花。

4枚の花弁に見えるのが実はガクが変化した装飾花で、中央にある丸ポチが花だ。俳句でアジサイのことを「四葩(よひら)」というのは、4枚の葩(花びら)からきている。
ほんのり紅がさしているのが、なんとも色氣ありますね~。

●雨後の風情
雨後の風情がまた格別。

「あじさいの滴り青く雨の旅」(飴山實)という感じ。
●七変化
花に含まれるピンク色のアントシアニン(色素)は、アルミニウムと結合すると青色に変化する。アルカリ土壌ではアルミが溶けにくいのでピンク色を保つが、酸性土壌ではアルミが溶けて根が吸収し、色素とアルミが結合して青色に変化する。なので、「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」となるわけだ。
また、水分量が少なかったりするとアルミの吸収が悪化するため赤ぽくなるし、日が経つと有機酸が蓄積されて赤味を帯びてくるらしい。
下の写真は6/19と6/29の写真。赤味が増してますね~。


神秘的。
日蔭の色も日向の色も変化し続けています。
「日蔭の色 日表の色 七変化」(伊丹三樹彦)
●終の色
7月下旬―紫陽花も終盤。
なんじゃこりゃ! 何が起こった?!と、ビックリ(7/19)。

「紫陽花の終の色こそ無慙なれ」(相生垣瓜人)って感じ。
調べると、ファイトプラズマ感染による「アジサイ葉化病」というのが出てきた。治療法はないので、これに感染したら撤去するしかないらしい。そう思うとこの緑交じりの花は不気味だが、感染した場合は、「光沢のある濃い緑色に変色」するようだからこれは違う。
実は、色素のアントシアニンは分解されていくらしい。
例えばレッドロビン。新葉は紫外線から守るためにアントシアニンで真っ赤だが、薄い葉が厚くなって強くなると役割を終えたアントシアニンは分解されてゆく。代わりにクロロフィル(葉緑素)が生成されて“新赤”が“新緑”に代わる。
紫陽花の場合、花期の終盤は紫外線から守る必要がなくなってアントシアニンが分解され、クロロフィルの色が出てくるんだろうね。
「紫陽花や紫尽きて浅緑」(正岡子規)でした。
●緑に始まり緑に終わる
これは2020年の新芽です。

先端にチョコンと緑が顔を出すところから、その年の紫陽花が始まります(2月中旬)。棒に尖った緑…まるで槍ですね。そして5月下旬緑の蕾ができ

6月初旬―花も緑から始まっていきます。

その花は、鮮やかな七変化を遂げた後、緑で終わります。
(下は7/24。上の7/19の時より緑化が進んでいますね)

緑(の新芽&蕾)に始まり、緑(の花)で終わる紫陽花でした。