【レッドロビン治療】2月:土壌改良第1ラウンド

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2/05 寒肥「グリーンパイル」打ち込み

寒肥グリーンパイル

垣根、ツツジ、柚子、こでまり、椿、グリーンパイル打ち込み(樹木の根周辺に栄養を補給。1年効果が持続)


2/08 「すぐ植え石灰」

葉や茎が黄色くなるのもカルシウム不足が一因とあった。
カルシウムは植物が細胞膜や細胞壁を作るときに必要な成分なので、2020年のごま色斑点病の蔓延は、カルシウム不足が原因かもしれない。
となると、石灰を撒くのがいいようなので、何かあったよな―と探すと「すぐ植え石灰」があった。買ったまま使ってなかったので、それを撒いた。1㎡あたり一握り(40g程度)をパラパラと散在させていった。
シャガとヤブランが植わっているので、そちらへの影響が気になったが、牡蠣殻、カニ殻、海藻が主体なので、多分大丈夫だろう。

2/10 「鉄力あくあ」500倍

柚子の葉色も薄い。葉色が悪いのは、人で言えば顔色が悪い(青白い)のと同じ。
地球は鉄の惑星なので、鉄が基本。
鉄不足でヘモグロビンができず貧血になっていることを示すサインが顔白。
鉄不足で葉緑素ができなくて‟貧血”になっていることを示すサインが葉白。

2/13 「まくだけで甦る」+「鉄力あくあ」

カルシウム(細胞壁用)と鉄(葉緑素用)を撒いたわけだが、本当はもっとちゃんと土壌改良したい。が、シャガなどわんさか増えているので無理。何かないかと探していたら、その名もずばり「まくだけで甦る」という土があった。
14ℓ×2袋を撒く。土地になじませるために水代わりに「鉄力あくあ」散布(2回目)

2/20 酵素水「ZEROのちから」1000倍

その後、2/15に雨が降ったが、その後ずっと降らなかったので、2/20に酵素水「ZEROのちから」(1000倍)を散布した。

2/23 酵素水「ZEROのちから」1000倍

2/24-28まで寒波が来る予定なので、その前にすませておくため中2日での散布となった。ただ平均1ℓ/㎡勘定の水量だったので、足りないかもしれない。
その後も雨降らず、地面に指を突っ込むと場所によっては4、5センチくらいまで乾いている(まだ下が乾いているかも)。けれど、しおれる風情を見せる植物がない。休眠期間だし、葉からの蒸散も少ないからだろう。

2/27 「鉄力あくあ」500倍

晴天だが空気が冷たい日。それでも日が射すと風は冷たいが暖かくなった。少しは根から吸い上げる力も出てくるだろうと、「鉄力あくあ」を散布した。噴霧器(ガーデンマスター)の活躍で、約6坪に40ℓ撒いた。


グリーンパイル
  • 樹木に理想的な栄養:N(窒素)-P(リン酸)-K(カリウム)を17-10-10で配合した樹木(植木・庭木)専用の棒状の固形肥料。
  • 地面に杭打ちできるので、木の下に植物が植わっていても施肥できるのがとても便利。
  • 紙管なのでやがて土に還るのも安心。
  • 1年間の栄養補給ができるので、追肥がいらないのもラク。
  • 使用法はこちら→グリーンパイルの使用法
すぐ植え石灰
  • 牡蠣殻はカルシウムの量も少なめで、チッソ、リン酸、カリ、マンガン、ホウ素、亜鉛といった微量要素やミネラルも含んでいる。また、土中の有効微生物の活性化を促進するため、土が固くならない。
  • カニ殻は、チッソ、リン酸、アスタキサンチン、キチン質。
  • チッソは二ヶ月で約50%が無機化(植物が吸収できる)する緩効性。
  • リン酸は花肥や実肥と呼ばれる肥料(与えすぎると生育不良を起こす)
  • アスタキサンチンは花色、葉色、艶を増す効果(赤・ピンクの薔薇に有効)
  • キチン質(繊維状の多糖類)は、それを餌とする放線菌を増やす。放線菌はキチン質を含むセンチュウや病菌も食べるので、それらの病原菌が減る。また、抗生物質を生産するので土壌病害が起こりづらくなる。
  • 海藻は、植物ホルモン(オーキシン・サイトカイニン・ジベレリンなど)が農作物の成長を促す。病虫害に対する抵抗力が増大する。

(*普通は、窒素分を含む肥料は石灰と合わさることでアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用できないようだが、これは可)

鉄力あくあ
  • 鉄は、窒素肥料からアミノ酸や葉緑素を作ったり、ミトコンドリアにエネルギーを生産させるにも必要なので、他の栄養素が足りていても鉄が不足すると生育できないそうだ。地球は鉄の惑星なので動植物共に鉄が循環の重要な役割を担っているんだね。
    【なぜ植物に鉄が必要か】
  • 植物は根から有機酸を出して鉄分を溶かし、さらに自分の酵素の力で「2価鉄」に変換して吸収している。葉色が薄くなるのは、pHが高い土壌や、低温・低日照などの不良環境下で鉄の吸収が悪くなるためだそう。「鉄力あくあ」は2価鉄を供給してくれるので、植物の力が弱っている時でも鉄分を補え元気を取り戻す。
    (なお、同様な効果を示すものとしてメネデール(主成分が鉄)があるが、あちらは100倍希釈で、こちらは500倍~1000倍希釈なので、コスパがいいと思う)
まくだけで甦る
  • 主原料のバーク堆肥は木の皮を発酵させたもので炭素が多く、水はけ改善+微生物のエサ。炭なので黒。
  • その植物繊維と微生物の組み合わせを1cmの厚さでまくことによって、有効微生物菌群を土の中にしみ込んでいかせる手法のようだ。
  • フミン酸も含まれている。フミン酸は、枯れた樹木や草、落ち葉、動物の排泄物や死骸などの有機物が変化してできる腐植物質(腐食酸の一つ)。
  • 腐植物質の中で酸に溶けるものをフルボ酸、溶けないものをフミン酸と便宜上分けてはいるが、いずれも多種の微生物のアタックにより分解結合した複合物質なので、フミン酸、フルボ酸という純粋物質が存在するわけではないとのこと。
  • フミン酸はカリ・マグネシウム・カルシウムなどの栄養素を引き寄せ、雨が降っても土壌から栄養素が流出しにくくなるそう。
  • 同様に銅やカドミウムなどの有害な重金属も吸着する(キレート作用)ので、植物が健康に育つ。
  • また土壌微生物のエサとなり微生物が活性化することで、土壌の団粒化が促進され、根の張りもよくなる。
    (*自然界ではリサイクルされているが、花や雑草が終わると抜き、落ち葉は掃きとっている庭などでは腐植物質が補充されないので、人手で補充する必要があるわけだ)
  • 酵素とは、消化・吸収・代謝・排泄に至る全生命行程に関わる物質で、微生物によって生み出される物質。
  • ZEROのちからは、柿の葉・梅・イチジク・笹の葉などの天然素材を発酵する過程で生み出された酵素にカルシウム、カリウム、リン、マグネシウム、硫黄、ケイ素、ナトリウム、塩素等のミネラル成分を加えた酵素水。植物の根張りや有用微生物の活性化によいらしい。
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