雄花と雌花の役割分担と協力―自然はかくも美しい(榎草)

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●葉が榎の葉

2018年7月。何だか面白い雑草を見つけた。

榎草20180708(榎の葉に似ている)

葉が榎に似ているから「榎草」と言うそうだが、確かに葉っぱは榎そっくり。
変わっているのは、棒状の花の直下にある葉っぱ。何コレ?

榎草20180721

●雄花の下に雌花

下は8月のものだが、編み笠のような葉から花が出ている。

榎草20180831-1(雄花林立)

この棒状の赤い花は雄花。

榎草20180831-2(赤い雄花拡大)

雄花は咲き終わると雄蕊ごと真下の編み笠葉に落ちる。「編み笠草」という名はこの葉からついた。

榎草20180831-3(編み笠葉拡大)

すると、編み笠葉の基部にある雌花とくっ付いて受粉。なんともユニークな実のつけ方。面白いね~♪

●7月

下は2020年7月。葉の脇からことごとく雌花が出ているね~。天辺にある雄花が落ちた時に、地面に落ちる前のどこかで受け止めることができるかもだね。

榎草20200719(各葉腋に着く編み笠葉)

●8月

8月になると雄花もわんさか出ています。

榎草20200814(雄花が林立の上から写真)

●9月

下は9月のもの。さらに雌花がひしめき合って、雄花を落とさないぞという“氣合”を感じますw

榎草20200920-1(編み笠葉のタワーのごとし)

でも、天辺の雄花は随分斜めってるんだよね~w。これは赤い花びらが散った後、落下させるためか?

榎草20200920-2(花弁が散った後の雄花)

でも、右上の葉はしっかり受け止めてるね~。真っ直ぐな時に受け止めたのかな。

●10月

更に下は10月下旬。もはや雌花タワーと化していいる!

榎草20201020-1(全草に雌花密生)

天辺の雄花の周りは、もはや蟻の逃げ場すらないほど、雄花を漏らさぬ体制です。

榎草20201020-2(雄花を取り囲むように天辺の雌花密生)

まるで中央に立つ如来と、如来を支える蓮華座のようですね。
日が経つほどに雌花が充実していく、まことユニークな植物でした。

●エノキグサの美

縦(雄花)と横(雌花)がきちんと役割分担しています。
雄花は雌花に支えられて立ち続け、役目を終えて倒れる時に雌花が優しく受け止める。そこで雌花に抱かれて子孫を残す―

役割分担と相互協力―自然はかくも美しい。

榎草20180819(透過光で美しい)

陰陽の在り方を教えてくれる素敵な植物でした。

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