●偶数複葉
2022年3月―丸っこい可愛い葉が、地上を徘徊しています。

1本の葉軸に8枚の小葉がついていますが、この8枚合わせて、一般的な1枚の葉となるようです。で、1枚葉を「単葉」。その葉身がパートに分かれてしまったものを「複葉」と言います。
その葉が単葉なのか複葉の一枚なのかの区別は、その葉の基部(枝分かれ部)に腋芽がつくか否かで判断します。3月になると、葉の付け根に芽が出てきますが、複葉の小葉の付け根には芽が出ません。
その複葉の基部に花芽ができて、4月には花が咲きました。

この頃には、ほぼ6×2=12枚葉になっているようですね。偶数複葉とされていますが、発達途中で5枚とか7枚とかありそうだけどね~。
●羽状複葉の飛鳥
こうしてみると、叢の上を鳥が飛んでいるようです。

花を頭に見立てると、翼を広げた鳥だね~。

だから「羽状複葉」という名がついたんだね~。
●蔓は鎖鎌?
複葉の先端は蔓になっています。


これなど、蔓同士で絡み合っていますね~。

こちらは他の植物に巻き付いています。

この蔓が、下記のように巻きついた相手を引っ張ります。鎖鎌を巻き付けて引っ張っているようですね。

注意しないといけないのは、繁茂した時に他の植物を倒して覆いかぶさってしまうこと。いつぞやそれに気づかず、下の植物がひ弱になっていたことがありました。相手を打ち倒す鎖鎌のような武器にもなってしまいます。
●小葉は矢筈
さて、小葉は先端が尖るどころかへこんでいます。

これが弓矢の矢の尾部(弓弦を引っかける部分)の形(矢筈)に似ているので「矢筈豌豆」が正式名です。
●花は蝶形花
花を見てみましょう。


右の黄色い花は葉牡丹ですが、この色の取り合わせがいかにも春らしくて好きです。

想像力豊かなる形状ですが、「蝶形花」というようです。
翅を立てたピンクの蝶―美しいですね。

●鞘は黒刀
5月中旬―黄緑の鞘ができました。

それが真っ黒になっていきます。

これはインパクト大だね~。
上の写真見ても、矢筈型の葉には目がいかず、存在感ある漆黒の鞘がドーンと目に飛び込んでくるもんね~。

左上のやつは、「黒くなれ、黒くなれ~!」と黒くさせている途中の黒刀のようだね~。(by「鬼滅の刃」)
その黒さからついた通名が「烏野豌豆」。
(野エンドウ(野生のエンドウ)に大小あり、大きい方をカラス、小さい方をスズメとつけました。が、黒いからの方がしっくり来ますね~w。スズメノエンドウの鞘は黒くなりません。尚、カラスとスズメの中間の大きさを「カスマ」(カラスとスズメの間)と呼んだりするようです)
カラスノエンドウが通り名になったのも頷けます。
●色香+生存戦略
・・・にしても、
花に色香あり、その姿も止蝶&飛鳥なれど、
鎖鎌に弓矢に黒刀―
いやはや色香と生存戦略を持ち合わせた凄い植物でした。
窒素固定もしてくれるし、色も形も好きな花。ただ、生存戦略凄すぎて他の植物に覆いかぶさるので、ネットのところ以外は撤去だね~。
