大和撫子が地球復活の鍵を握る

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●撫子の種類と「大祓詞」

撫子には次のような種類があります。
河原撫子(大和撫子)
高嶺撫子(河原撫子の高山版)
浜撫子 (藤撫子)
姫浜撫子       【日本固有種】
信濃撫子(深山撫子) 【日本固有種】
面白いですね~。
河原・高嶺・藤・深山・姫・浜―瀬織津姫を表すキーワードが並んでいます。そのキーワードの出所は「大祓詞」。

『高山の末 短山(ひきやま)の末より 佐久那太理(さくなだり)に落ち多岐(たぎ)つ速川の瀬に坐す瀬織津比売と言う神、大海原に持ち出でなむ』(大祓詞)

藤原&持統は、この神名を消し去りたかったのですが、天皇の最大行事である年末のお祓い―この儀式は浄化の神である瀬織津姫が居なければ成立しません。なので、「大祓詞」には残さざるを得なかったのです。

そこで、瀬織津姫を祀る神社が祭神の変更を迫られた時、神主たちはこの一文から瀬織津姫に因む名を創り出しました。前記事で、「撫子」という漢字から、撫子が瀬織津姫を表すことを見ましたが、撫子の種類を表す漢字にもそれが見られますね。

●河原撫子が「大和撫子」になった理由

撫子にいくつか種類がある中で、唐撫子(石竹)が渡来した時、日本の撫子という意味で「大和撫子」と名付けられたのは河原撫子でした。なぜ河原撫子がナデシコの中のナデシコ、撫子の代表となったのでしょうか。

大和撫子201706(白:上から)

それは「川の瀬に坐す神」という大祓詞からでしょう。山の神、滝神、月神…いろんな顔を持つ姫ですが、川神としての瀬織津姫が、大衆にとって最も馴染み深いものだったのでしょう。

大和撫子201706(ピンク:上ら)

●大和撫子が新地球の鍵

撫子の種類を見てわかる通り、撫子は山から浜に至るまで七変化して咲き誇りました。
それは、山地から河原に至るまで適切に人の手が入っていたことも示しています。というのも撫子は日当たりのよい開けた環境を好むので、自然が里山的に維持されてきたところ(半自然的環境)に咲くからです。人と自然が手をつないできたことを証明する花が撫子でした。

ヤマトがナデシコの国になったのは、日本人が自然の中で自然を生かし、自然と協力して共生してきたから。「やまとなでしこ」という言葉には、日本人が自然と共に生きてきた智恵と誇りが込められています。

大和撫子201706(ピンク:横から、日に輝く)

そして、自然を衣食住全ての生活に還元してくれるのは女性。
自然を生かす叡智を持っていたのは女性。
自然と人間の仲立ちをしていたのが女性。

新次元の地球が求めているのは、自然(地球)と共生する智慧。
それを受け継いできたのは、日本女性なのです。

西洋が人類&自然を支配するために作った薄っぺらい「自由競争」という価値観に踊らされ、男女は協力できず分断されてきました。これから求められる価値観は「共生」です。伝統を受け継いできた日本女性の価値観が世界を動かすでしょう。

大和撫子201706(白:透過光)

●撫子を絶滅から救え

けれど、私たちの生活から身近な自然がなくなり、日本人が自然を大切にしなくなったとき、ナデシコは消えていくのでしょう。そして、代わりに、人の手が入らなくても繁殖していける外来種が七変化して列島を覆っていくのかもしれません。

河原撫子(大和撫子)が仮に絶滅するとすれば、それはもはや日本ではないでしょう。これは保護というよりも、自然と共生の生活(文化)を取り戻すことが必要ということでしょう。

撫子復活の活動を取材した動画がありました。

●大伴家持と撫子

動画の中で万葉集に撫子を謳った歌が26首ほどあり、そのうち11首が家持の作だということが触れられていますが、家持は歌人である前に軍人(征隼人持節大将軍)です。

大伴氏、佐伯氏は古来から天皇を守る軍事氏族でした。
けれど二柱を復活させようとした聖武天皇没後、光明皇后・藤原仲麻呂連合が「橘奈良麻呂の乱」という冤罪をかぶせ、多治比氏・大伴氏・佐伯氏・賀茂氏など旧勢力の重鎮を激しい拷問によって獄死させました。

日本大転換期のこの時代、いろいろとあり、本題と外れるのでここまでにしますが、家持は持統&藤原によって封じられた瀬織津姫の復活を願っていたのです。
家持が撫子を見る中に瀬織津姫を見ていたと分かれば、歌の見方も変わってくるでしょう。

大和撫子201706(白:下から見る)
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